なぜ、お金にこだわるのか
「心理カウンセラーとお金の話」はあまり好きではありません。できればお金のことを考えずに、純粋にクライエントさんが元気になることだけを考えていたいと思います。皆さんの多くもそうだと思います。
儲かるために心理カウンセラーを目指すのではなく、クライエントさんの役に立ちたいから心理カウンセラーを目指しているのだと思います。
しかし残念なことに、もし経済的な成功がなければ経営を続けて行けないのです。実力のある多くのカウンセラーさんが廃業に追い込まれていることも事実です。
儲かる方法がわかっていないと、どんなに実力のあるカウンセラーでも、誰の役にも立てなくなってしまうのです。これはとてももったいないことですし、日本の精神医学の進展にも繋がらなくなってしまいます。
これから出会うであろう多くのクライエントさんのためにも、あなたは経済的に幸せにならなければならないのです。
ですから、「お金の話は苦手」とか「お金は汚い」とか「美徳ではない」という意識(メンタルブロック)を一度外して、職業としてのプロ心理カウンセラーになるために、お金のことも考えてみましょう。
心理カウンセラーで食べていけるのか?
●本当に食べていけるの?
心理カウンセラーは一般的には儲からない、食べていけないと言われています。確かにほとんどの心理カウンセラーは、それだけでは食べていけていないのかもしれません。しかし、実際には儲かっている心理カウンセラーがいることも事実です。
感覚的に考えていても答えは出ませんので、実際に計算してみましょう。
●心理カウンセラーは本当に食べて行けるのか、実際に計算してみましょう
あなたが1時間のカウンセリングを1万円で提供したと仮定します。
あなたは1日2人のクライエントさんとセッションします(つまりこの時点で2万円ですね)。
あなたは15日働いたとします(つまり、月の半分は休みます。2日に1回だけ働きます)。
(例1:)1日に2時間、15日働く。
2万円✕15日=30万円
1日あたり2時間の労働で、15日しか働かなかったとしても30万円になる計算です。
そこから諸経費を引くと利益になります。
●諸経費(例)
▲家賃8万円
▲水道光熱費2万円
▲インターネット・サーバ1万円
▲雑費1万円
計12万円
30万円(売上)-12万円(諸経費)=18万円
あとは、あなたがどのくらいの金額が必要なのかを考え、労働時間を決めれば良いのです。
(例2:)1日に2時間、20日働く。
1万円✕2人✕20日=40万円
40万円の売り上げになります。
そこから諸経費を引くと利益になります。
40万円(売上)-12万円(諸経費)=28万円
一人当たりの単価を上げて計算してみましょう。
(例3:)1日に3時間、20日働く。
1万5千円✕2人✕20日=60万円
諸経費は同じなので
60万円(売上)-12万円(諸経費)=48万円
あまり、たくさん働きたくない場合は
(例4:)1日に3時間、15日働く。(月の半分は休み)
1万5千円✕2人✕15日=45万円
諸経費は同じなので
45万円(売上)-12万円(諸経費)=33万円
という計算になります。
心理カウンセラーとして独立開業すると、実際には集客などの仕組み作りがありますのでもう少し労働時間は増えます。でも、誰かに指図されるわけでもありませんし、納期もノルマも決まっていませんので、自分の時間が空いた時にやればよいのです。
自由な生き方で、ワーク・ライフのバランスを決めることができるのです。
売り上げは、ほぼ純利益
●物販と違い、仕入れや破棄が必要ありません。
心理カウンセリングは物販と違い、ほとんどコストがかからないため利益率のとても良い仕事です。例えば一般的な物販では、まず仕入し在庫を抱えておく必要があります。取扱商品や在庫量によって変化してきますが、通常では最低でも50万から100万円くらいは必要となるでしょう。生鮮食料品や飲食業の場合は廃棄処分などのロスも出てきます。
無駄なコストがたくさんかかるのです。
しかし、心理カウンセラー業は無駄なコストがほとんどかかりません。心理カウンセリングにおける仕入れは、学習や書籍代、セミナー代等に当たりますが、これはすべて自分のリソースになります。しかも、一度仕入れた知識は何度でも(ほぼ無限に)使いまわすことができます。学習し得た知識は心理カウンセリング以外にも、セミナーを開催したり、出版したりと形を変えてアウトプットすることができます。できるだけ多くのことを学び、自分の知識にしていきましょう。
そして在庫は頭の中にある知識だけ。在庫を置いておくスペースも必要もありませんし、誰かに盗まれる心配もありません。
心理カウンセラーは利益率がとても高い職業なのです。