心理カウンセリングの介入深度(レベル)

3階層モデル

心理カウンセリングの介入3階層モデル
心理カウンセリングの介入深度(レベル)には3階層あります。

階層ごとの説明

第1階層 「基本的に介入しません」
相手の話をじっくりと聴く、受容、傾聴、共感だけを繰り返します。いわゆる「聴くだけカウンセリング」です。臨床心理士やカウンセラーと名乗る人のほとんどがこの階層です。このカウンセリングはカール・ロジャースをもとにした「来談者中心療法(CCT)」と呼ばれる手法です。分かって貰えた安心感から、感情はスッキリします。
東京カウンセラー学院では「初級編」で学びます。

第2階層 「行動面への介入」
上手く行っていないパターンに介入し、短期間で改善へ導く短期間療法と呼ばれる手法です。「システムズ・アプローチ」や「ソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)」「NLP」などがこれに当たります。もとは現代催眠の父とも言われるミルトン・エリクソン博士の考え方を色濃く反映した技法です。行動だけでしたら直ぐに変えることができますから、表面的な変化は期待できますし、即効性もあります
しかし、うつ病やパニック障害などの精神的な病気が再発してしまうのは、表面的に扱いすぎるのが原因なのです。
東京カウンセラー学院では「中級編」で学びます。

第3階層 「信念・価値観への介入」
人はそれぞれのビリーフ(信念)を持っています。間違ったビリーフに基づくセルフイメージ(自己概念)の形成が、私たちの問題の根幹なのです。第3階層では信念、価値観の変化を求めますので、簡単ではありませんが、人生そのものが変化しますので、本質的なアプローチになります。「論理情動行動療法(REBT)」や「アドラー心理学」を反映した、人生を変化させる上でもっとも本質的で効果的なアプローチです。このアプローチで「人生哲学」や「成功哲学」「生き方」など、従来の心理カウンセリングの枠組みを超えた革新的な手法です。
この介入によって改善が得られたクライエントさんは、性格が変わり、人格が向上し、より良い生き方やより良い対人関係の構築が簡単にできるようになり、これまで難解だった人生が、シンプルに見えてきます。
自分との正しい関わり合い方やセルフイメージの高め方、エフィカシーの高め方まで学べますので、うつ病やパニック障害などの精神的な病気が再発することは決してありません
東京カウンセラー学院では「上級編」で学びます。
※この上級編で学ぶ内容は、東京カウンセラー学院でしか学べない内容になっています。

歯医者さんに例えてみます。

心理カウンセリングを学んだことがない皆様にはとっても難しくて、よくわからないというのが正直なところだと思います。ここではメタフォリカルに、皆さんも身近に感じられるよう「歯医者さん」で例えてみようと思います。

第1階層 「基本的に介入しません」
歯医者さんに行って「ここが痛いんです!」と訴えると、「なるほど、ここが痛いんですね」と、あなたの痛みや苦しさを十分に分かってくれます。患者さんは分かって貰えた安心感から「あぁ、良かった」とホッとします。感情だけはすっきりしますが、治療は一切行われないレベルです。

第2階層 「行動面への介入」
歯医者さんが患部を見つけ麻酔を打ってくれて、痛み止めの薬をくれます。本当に痛くなくなるので、即効性があり、一時的にはとても楽になります。しかし、また虫歯が痛み始めるでしょう(これは、精神科で抗うつ薬や不眠症の薬を飲むのと同じレベルです)。

第3階層 「信念・価値観への介入」
患部を見つけ、麻酔を打ち、悪い部分を取り除き、根本的に治療します。さらには再発防止のために歯磨きの仕方まで丁寧に教えてくれるレベルです。歯医者さんとしては、これが正しい治療法なのではないでしょうか。


さて、皆さんだったら、どの階層の歯医者さんを選びますか?
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